首都圏タワーマンション812棟、いちばん高いのは何階か — 階数ランキングと構造タイプ
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TOWERS が収集している首都圏のタワーマンション812棟のデータをもとに、階数(何階建てか)と構造タイプを集計しました。「タワーマンション」とひとくくりに言っても、実際の高さや構造はさまざまです。
なお、物件データベースには建物の高さ(メートル)そのものは記録されておらず、階数のみが入っています。この記事の「高さ」は階数を代理指標として扱っている点にご注意ください。
階数ランキング TOP10
集計時点で最も高いのは、2025年竣工の麻布台ヒルズレジデンスB(港区・64階・970戸)でした。
| # | 物件名 | 階数 | エリア | 竣工年 | 総戸数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 麻布台ヒルズレジデンスB | 64階 | 港区麻布台 | 2025年 | 970戸 |
| 2 | ザ・パークハウス西新宿タワー60 | 60階 | 新宿区西新宿 | 2017年 | 954戸 |
| 3 | THE TOKYO TOWERS(ザ・東京タワーズ) | 58階 | 中央区勝どき | 2008年 | 1,981戸 |
| 4 | パークタワー勝どき | 58階 | 中央区勝どき | 2023年 | 1,665戸 |
| 5 | グランドシティタワー月島 | 58階 | 中央区月島 | 2026年 | 1,285戸 |
| 6 | THE TOKYO TOWERS MID TOWER | 58階 | 中央区勝どき | 2008年 | 1,461戸 |
| 7 | ザ・タワー横浜北仲 | 58階 | 横浜市中区北仲通 | 2020年 | 1,174戸 |
| 8 | THE TOKYO TOWERS SEA TOWER | 58階 | 中央区勝どき | 2008年 | 1,333戸 |
| 9 | アクティ汐留 | 56階 | 港区海岸 | 2004年 | 768戸 |
| 10 | 勝どきビュータワー | 55階 | 中央区勝どき | 2010年 | 712戸 |
58階のタワーは首都圏に7棟あります。ただしそのうちパークタワー勝どきサウス(中央区勝どき・2023年竣工)は総戸数データが未確認のため、上の表には残る6棟を掲載しています。7棟の内訳は2008年竣工の東京タワーズ3棟と、2020年以降に竣工した4棟です。
TOP10のうち6棟が中央区(勝どき5棟・月島1棟)で、TOP10の高さ帯は中央区の湾岸再開発エリアにかなり集中しています。
階数の分布 — 20階台が過半数
812棟全体を階数帯で分けると、次のようになります(階数データの欠損はゼロ)。
| 階数帯 | 棟数 | 割合 |
|---|---|---|
| 50階以上 | 36棟 | 4.4% |
| 40〜49階 | 89棟 | 11.0% |
| 30〜39階 | 226棟 | 27.8% |
| 20〜29階 | 461棟 | 56.8% |
「20階未満」は0棟でした。TOWERS のタワーマンション判定基準そのものが「地上20階以上」のため当然の結果ですが、実データでもきれいに一致しています。50階以上の"超"高層は全体の4.4%にとどまり、タワーマンションの中でも一部です。
総戸数で見ると、データのある801棟の平均は332.6戸なのに対し、40階以上(125棟)のうち総戸数データがある120棟に限ると平均710.0戸と2倍以上。高層になるほど大規模化する傾向がはっきり出ています。
構造タイプ — RCが8割
構造は物件概要のフリーテキスト(「鉄筋コンクリート造」「RC造」「S造、一部SRC造・RC造」など表記がばらばら)で記録されているため、文中に最初に登場した構造をその棟の主構造とみなすというルールで分類しました。たとえば「鉄筋コンクリート造一部鉄骨造」はRC、「S造(一部SRC造・RC造)」はSに数えています。
| 構造タイプ | 棟数 | 割合 |
|---|---|---|
| RC(鉄筋コンクリート造)主体 | 652棟 | 80.3% |
| SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)主体 | 107棟 | 13.2% |
| S(鉄骨造)主体 | 48棟 | 5.9% |
| 構造の記載なし | 5棟 | 0.6% |
高層建築というとSRC造のイメージを持たれがちですが、実際にはRC造主体が8割を占めます。S造主体の48棟は、そのほとんどが「鉄骨造、一部SRC造・RC造」のような併用表記の棟です。
高い棟ほどSRCが減り、RCが増える
階数帯と主構造をかけ合わせると、イメージとは逆の結果が出ます。
| 階数帯 | 棟数 | RC主体 | SRC主体 | S主体 |
|---|---|---|---|---|
| 20〜29階 | 461棟 | 77.7% | 15.4% | 6.1% |
| 30〜39階 | 226棟 | 80.5% | 13.3% | 5.8% |
| 40〜49階 | 89棟 | 88.8% | 4.5% | 6.7% |
| 50階以上 | 36棟 | 91.7% | 5.6% | 2.8% |
SRC主体の割合は20階台の15.4%から50階以上では5.6%へと下がり、逆にRC主体は77.7%から91.7%へ上がります。「超高層ほどSRC」ではなく、高い棟ほどRC主体の記載が多いというのがデータの姿です。
ただしこれが技術的な理由(高強度コンクリートの普及など)によるものか、竣工年の違い(高層の棟ほど新しい)によるものか、あるいは物件情報の書き方の違いによるものかは、今回のデータからは切り分けられません。
このデータの限界
- 階数は「地上階数」のみで、地下階数や実際の建物高さ(メートル)は含みません。
- 構造の分類は「最初に登場した構造を主構造とみなす」という本記事独自のルールによるもので、公式の構造区分や設計上の主構造と一致しない場合があります。とくに併用構造の棟は、分類ルールを変えれば結果が変わります。
- 構造の表記は物件概要のフリーテキストで、同じ建物でも情報源によって「SRC造」「RC造」など記載が異なる例が実際に確認できます。
- 集計対象はTOWERSが物件データを確保できている812棟で、首都圏の全タワーマンションを網羅しているわけではありません。
まとめ
- 首都圏タワーマンション812棟のうち最も高いのは麻布台ヒルズレジデンスB(64階、2025年竣工)
- 58階は7棟。TOP10のうち6棟が中央区(勝どき5棟・月島1棟)
- 50階以上は36棟(4.4%)、20階台が461棟(56.8%)で過半数
- 40階以上のタワーは平均710戸と、全体平均(332.6戸)の2倍超の規模
- 主構造はRC主体が80.3%、SRC主体が13.2%。高い棟ほどSRCの割合はむしろ下がる
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