宅配ボックス・EV充電設備、タワーマンションの記載率は築年でどう変わるか
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タワーマンションの共用設備というと、ラウンジやゲストルームが注目されがちですが、宅配ボックスやEV(電気自動車)充電設備の普及度はあまり語られません。TOWERSが把握している湾岸4区(港・中央・江東・品川)のタワーマンション324棟の物件詳細データから、この2つの設備の記載状況を集計しました。
全体の記載率
| 設備 | 記載棟数 | 記載率 |
|---|---|---|
| 宅配ボックス | 53棟 | 16.4% |
| EV充電関連設備 | 12棟 | 3.7% |
宅配ボックスは駐車場・設備概要の項目に「宅配用ボックス」という独立した記載がある棟のみを対象にしているため、実際にはもっと多くの棟に設置されている可能性があります。EV充電は駐車場の説明文に「電気自動車充電」「EV充電対応」などの記載がある棟を数えたものです。
区別に見ると、江東区が突出
| 区 | 棟数 | 宅配ボックス記載率 | EV充電記載率 |
|---|---|---|---|
| 江東区 | 67棟 | 35.8% | 1.5% |
| 中央区 | 66棟 | 15.2% | 6.1% |
| 港区 | 133棟 | 9.0% | 3.0% |
| 品川区 | 58棟 | 12.1% | 5.2% |
宅配ボックスの記載率は江東区が35.8%と、他区(9.0〜15.2%)よりはっきり高くなっています。一方でEV充電の記載率は中央区6.1%が最も高く、江東区は1.5%と逆に最も低い区です。同じ設備でも、区によって記載率の順位が入れ替わっています。
ただしこれはあくまで「物件情報にそう書かれている棟の割合」です。江東区の数字が高いのが実際の設置状況を反映しているのか、それとも江東区の物件情報が設備を細かく書く傾向があるのかは、このデータでは切り分けられません。EV充電の棟数は各区1〜4棟と少なく、区ごとの順位に重みを置ける水準ではない点にもご注意ください。
EV充電は新しい棟ほど記載率が上がる
竣工年別(built_yearが判明する284棟)に見ると、EV充電の記載率ははっきり右肩上がりです。
| 竣工年帯 | 棟数 | EV充電記載率 |
|---|---|---|
| 〜2010年 | 163棟 | 0.0% |
| 2011〜2015年 | 46棟 | 4.3% |
| 2016年〜 | 75棟 | 12.0% |
2010年以前竣工の棟にはEV充電の記載が1棟もありませんでしたが、2016年以降竣工の棟では12.0%まで上がります。宅配ボックスは12.9%→28.3%→24.0%と上下しており、EV充電ほど明確な傾向は見られません。
このデータの限界
- 対象は湾岸4区のタワーマンション324棟で、他エリアには適用できません。竣工年の集計は built_year が判明する284棟が対象です。
- 「記載」の判定は物件詳細ページのテキストのキーワードマッチによるもので、記載がない=設備がないとは限りません。特に宅配ボックスは表記が簡略化されている棟が多いとみられ、実際の設置率はこの数字より高い可能性があります。
- ディスポーザーについても同様の集計を試みましたが、独立した記載がある棟はわずか2棟(324棟中)と少なく、記載率として扱えるデータ量ではなかったため今回は除外しました。
- 竣工年帯ごとの棟数は46〜163棟とばらつきがあり、特に2011〜2015年帯(46棟)は他帯より薄めです。
まとめ
- 湾岸4区のタワーマンション324棟のうち、宅配ボックス記載率16.4%、EV充電記載率3.7%
- 宅配ボックスは江東区35.8%が突出、EV充電は中央区6.1%が最高
- EV充電の記載率は竣工年とともに上昇(〜2010年0.0%→2016年〜12.0%)
- ディスポーザーは記載データが薄すぎて今回は集計対象外
TOWERSでは各棟の設備情報を含む物件データを無料で公開しています。